2020.03.29

妄想001:恋は突然に

妄想恋愛研究所

どうも、初めましてニッチモサチ江です。
この度、縁あって、ダンウェ部に入部させていただくことになりました。
私の魂の叫び、よければ聞いてやってください。

結婚と出産を経て
40代後半にもなると、
女性として扱われないことが多くなりました。
使用済みの・・・みたいな視線を感じます。
自分自身も異性から戦力外宣告をされていることを
受け入れ、日々中性化していっております。

ロングだった髪は、手入れがしやすいという理由でベリーショートに。
コンタクトも面倒ってことでメガネ、そして化粧も手抜き。

いつの頃からかスカートもほぼはいていない。
はく機会もない。もうオッサンですわ。
メンタル的にはいつ閉経となってもおかしくない・・・

そんな折、数か月、ツキノモノが来ない時がありました。
そうか、いよいよか・・・

そんな枯れまくってる私に
先週末、予想だにしないある出来事が!!

友人のショッピングに付き合い
彼女が靴の試着をしてて
女性店員さんと話をしていたら

横で暇そうに靴を見ている私に
男性店員さんが話かけてくれました。

店員「よかったら、僕のおすすめ
紹介していいですか?
お客様の雰囲気にとっても合うと思うので。」

私「え、ああ。」

オシャレメガネの
彼が持ってきたのは
マニッシュなウィングチップシューズ。

試着してみたところ
履き心地は悪くなし
見た目もまあ悪くなしですが・・・
前々から次は優しいフェミニンな靴が
欲しかったので、買う気はあんまりありませんでした。

店員「靴下、どこのブランドですか?」

私「〇〇〇です。」

店員「だと、メンズないですね・・・
すごく可愛いから、ほしいなと思って。」

あの~、若い男性から褒められることなんて
ないじゃないですか?たとえ、それが靴下だとしても!
ソックスデザイナーさんに対する賞賛だとしてもね!!

誉め言葉を全身で噛みしめ、
デレっとなっていると、すかさず

店員「すごく、雰囲気にも合ってますよ。
これ、大好きな靴で、僕も今、履いています。」

え、お揃いなん?
フライ・アウェー、超舞い上がる、枯れ葉オバハン。

うーーー、買っちゃう!買っちゃうわよ。

お買い上げの後、名刺までいただきました。

最近は、ホスト的な手法で
接客するんでしょうかね。

雑貨屋や喫茶店なら
通えるけど
靴屋だから、そんな頻繁に行けない。
言ったら、ほめられちゃって
また靴のドンペリあけちゃいそうだし。

「僕、今日誕生日なんです!」

「しゃあないなぁ」とにやけ顔で
シャンパンタワーやって
たちまち貯金は底をつき、街金に手を出して
行き着く先は、まぐろ漁船か保険金かけられる・・・

アカン、もうあの靴屋には足を踏み入れてはアカン。

そんなこんなの妄想を繰り返していたら、なんと、数か月ぶりに
ツキノモノが訪れました。

これって、これって、疑似恋愛のなせる技なのでは!?

この日をきっかけに、
私の“妄想恋愛”研究が
はじまりました。

ニッチモ・サチ江

この記事を書いた人

ニッチモ・サチ江

淡路島出身、神戸在住。妄想恋愛研究家。 「春が来ようと夏が来ようと、イブ・モンタンの「枯れ葉」が脳内に流れております。誰か、助けて!」


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