2020.04.11

妄想002:神様、お願い

妄想恋愛研究所

どうも、最愛の娘に
「ママ、生ゴミのにおいするんだけど・・(笑)」と
先日言われてしまった私です。

老いる枯れるより
もはや腐っているみたい。
もう飲んだくれるしかねーな、飲むしか。
ああ早く、前みたく妄想ラブに興じ
女性ホルモンの活性化に励まないと!!

といっても、現実問題、そんなに好みのボーイが
頻繁に現れるわけでもありません。

フリーライター家業の私が
日々出会うのは、疲れ切って目を合わせてくれない
宅急便の兄ちゃんかマンションの管理人のじいちゃん、
ん~、ダメだ、まったく妄想できない!!OMG

感染症予防で自粛要請が迫られているご時世、
ふらふらと遊びにも行けないし・・・

鬱屈とした気持ちで
近所のスーパーへ食料品の買い出しに行ったところ
突然私に近づいてくる人影が・・・

ええまさか?

コイノハジマリ?

 

「悩みごととか抱えていらっしゃいませんか?
今度そういった悩みをある尊いお方に
聞いてもらえる人間力アップのセミナーがありまして・・・」

私の前に、
マスク姿で、目が宇宙の彼方へいっちゃっている
ご婦人が佇まれていました。

感染症でナーバスなこの時期に、10センチあるかないかの
至近距離まで顔を近づけて話しかけてくるのです。

そうそう、悩みごとはいっぱいある
妄想ボーイが見つからなくて・・・
このままでは腐るしかないんです

って、イカンイカン
宗教セミナーに参加表明しとる場合やない。
ここは、さりげなく、立ち去らねば。

「あああ
あらやだ、こんな時間。
早く帰らなきゃ!!」と
いかにもな言い訳を
大根役者顔負けの棒読みとともに
食料品がいっぱい入ったエコバッグで
手がちぎれそうになりながら
全速力で逃走しました。

おいおい、私なんぞに声かけてくれるのは
所詮、宗教の勧誘ぐらいか・・・
哀しさとさみしさで、その夜は一人飲みました。

明日は、いいことあるといいな。

ニッチモ・サチ江

この記事を書いた人

ニッチモ・サチ江

淡路島出身、神戸在住。妄想恋愛研究家。 「春が来ようと夏が来ようと、イブ・モンタンの「枯れ葉」が脳内に流れております。誰か、助けて!」


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