2022.11.21

楽しく はじめる エシカル ライフ②~お洋服編

special issue

《お洋服編》

クローゼットの肥やしを、お洒落にアップサイクル!

要らなくなった洋服や布を使ってリメイクするとなると、どうもいかにもという感じの微妙な出来になることが多く、なかなか一軍にということは難しい。そこで、ファブリック使いに定評のあるdandelionさんに、簡単なのにおセンス抜群なリメイク術を教えてもらいました。(写真はdandelionさんが保管している端切れたち。次は何を作ろうかとわくわくして宝箱のように見えるそう。)

 

case 1:着物や古着の端切れを使ってテーブル小物。

▲ランチョンマット

▲コースター

 

ランチョンマットの場合…

【材料】

・〈表地〉麻布+着物の端切れ

・〈裏地〉着物の端切れ(表地と同サイズ)

ポイント:余り布なら何でもOK。同系色のものを選び、色のグラデーションを意識すれば、異素材でもスタイリッシュな仕上がりになる!

【作り方】
❶〈表地をつくる〉着物と麻の端切れを縫い合わせる。
縫い代を広げ、アイロンをかけた後、強度をもたせるため着物生地側にステッチ(表に見えてよい縫い目)をかける。

❷ミシンで①の表地と裏地を縫い合わせる。(返し口を10cmほど残しておく)
❸返しやすくするため縫い目にしっかりアイロンをかけ、表に返す。
❹アイロンで形をととのえ、周囲に仕上げのステッチをかける。

ポイント:縫ったらその都度アイロンをかけると、仕上がりがきれい。味のある感じにしたいなら、布とは違う色の糸を使って手縫いもいいかも。また、もっと手軽にしたい場合は、①のパッチワーク工程を省いて2枚の布で作ってみて。

※同工程で、縦10cm×横10cmほどの布を用いるとコースターができる。

 


▲乾燥させたコーヒーかすと余り布を使って、針刺し。
見た目の可愛さだけでなく、コーヒーに酸化防止効果もあるので、針のさび止めにもなるそう。

case 2:シミやヨゴレのあるものは草木染めで一新。

▲白の綿チュニック(着用のものと同じもの)を草木染めでシックなカーキ色に。


▲汚れやすい子供服(写真はTシャツとロンパース)を玉ねぎ染めで変身させる。

【材料】
・玉ねぎの皮 染めたい服と同じ重さの量
※アボカドの皮・種は淡いピンク系、みかんの皮は淡いオレンジ色、
ヨモギはグリーン系、珈琲や紅茶の出がらしはブラウン系などに染まる。
・豆乳又は豆の煮汁 服を浸せる量
・ミョウバン 2〜5g
・染めたい服

【作り方】
❶豆乳と水を1:1で混ぜて、染めたい洋服を30分ほどつけて置く。(水の割合を多くすると薄く、少なくすると濃く染まる)その後、よく搾り、乾かす。
❷〈染料をつくる〉ステンレスかホーロー鍋で、玉ねぎの皮を煮出す。
❸〈媒染剤をつくる〉鍋に水を入れ加熱し、ミョウバンを溶かす。
❹〈染色する〉②の染料に①を浸し、ときどきかき混ぜながら煮る。好みの色になったら取り出す。
❺30分ほど③に漬け、色を定着させる。水洗いをして、乾かしたら、完成。ムラになったり、色味が想像とは違ったりすることもあるが、そのユニークさも楽しみたい!

ポイント:草木染めした洋服の洗濯は、色落ちを抑えるため天然洗剤で手洗いを。

教えてくれたのは・・・

dandelion(ダンデリオン) 休場さん IG:@dandelion_awaji
出産を機に、環境にやさしいサステナブルな暮らし方について一層意識するようになる。今年4月に念願のライフスタイルショップをオープン。自然環境のことを考えた雑貨や洋服が並び、オーガニックな食材で作られたスムージーなども人気。ほんわかとした優しい人柄にファンが多い。

◎日常で実践していること
・ニワトリを飼い、循環する生活をおくっている。
・エアコンを使わず、冬は薪ストーブで暖をとる。
・洋服は自分で作るか、古着を探すetc.

 

 

「楽しくはじめるエシカルライフ③~お片付け編」に続く…

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この記事を書いた人

dan

淡路島の地元情報誌dan編集部です。


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