2022.11.21

楽しく はじめる エシカル ライフ①~料理編

special issue

ダン11月号にて紹介させていただいた「エシカルライフ」特集ですが、読者の方からご好評いただきまして、ありがとうございます。私自身前々から興味はあったのですが、何からはじめたらいい?状態でしたので、この特集の取材を通し、エシカルやSDGsの取り組み方がわかり、プライベートでも少しづつ実践しています。WEB版では誌面では掲載仕切れなかった内容も加筆して、お送りさせていただきます!

地球にやさしい暮らしのアイデア
楽しくはじめるエシカルライフ

昨今の異常気象やゴミ問題・フードロスなど様々なニュースを見るにつけ、サステナブルな未来のためにマイバッグやマイ箸以外にどんなことができるんだろうと思っている方も多いのでは。今回は島でエシカルライフ(地球にやさしい暮らし)を実践されている方に、ふだんの生活で取り入れやすいアイデアを聞いてきました。ゴミを減らすのはもちろん、不要だと思っていたものをアップサイクルして、無理なく楽しみながらエコ活しませんか。まずはエシカル周りの基礎用語から!

知っておきたい
エシカルライフ周りの用語集

【エシカル】
英語で「倫理的な」や「道徳上の」の意味。最近よく聞く「エシカル」はそれから派生しており、「地球環境や人間、動物などに配慮した考え方や行動」のことをさし、地球や人類を継続させるための考え方として注目されている。

【SDGs】
2015年9月に国際連合サミットで決められた「Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標」のこと。誰一人取り残さないより良い世界を目指し、「貧困をなくそう」「住み続けられるまちづくりを」「海の豊かさを守ろう」など17の目標が掲げられている。

【サステナブル】
「持続可能な」という意味。自然にある資源を長い期間維持し、環境に負荷をかけないようにしながら活用していくことを指す。例えばサステナブルファッションは、オーガニック素材を使ったものやジェンダーや人種に配慮したデザインなどが挙げられる。

【アップサイクル】
本来捨てられるはずだったものに「デザイン性」や「機能性」などをプラスしてより価値の高いものへと生まれ変わらせること。不用品を一旦資源に変えてから新たに製品を作るリサイクルや、そのままの形で再利用するリユースとは異なる。

【5R】
ごみを減らすための、Rが頭文字の5つのアクション。ごみになるものを断るRefuse(リフューズ)、減らすReduce(リデュース)、繰り返し使うReuse(リユース)、修理して使うRepair(リペア)、資源として再生利用するRecycle(リサイクル)の5つを表すことが多い。

他にもたくさんの用語がありますが、今回の特集に出てくるものを中心に記載しました。用語がわかったところで、いよいよ島でエシカルライフを実践されている方に、アイデアを教えてもらいます!

《お料理編》

野菜の皮や種なども美味しく食べよう!
ふだん何気なく廃棄していた野菜の皮や種も、実は美味しく食べられるものが多いんです。皮や種は栄養が豊富な上、香りも味わいも濃い部分。味が良くて、食品ロスも減らせるなんて一挙両得。「なんでこんなうまいもん今まで捨ててたんや」と叫びたくなるはず。

 

case:1 カボチャの種


実はカボチャの種も食べられるそうなんです。
私は、もちろん今まで捨てておりました。
乾燥させたり、殻を取ったりと少し手間はかかりますが
フライパンで炒るだけで、香ばしいナッツのようになります。
今回はそんな種のローストやワタも皮も全部使ったゼロウェイストな南瓜サラダを作ります。

 

\種・ワタ・皮も使います!!/
南瓜ぜんぶ サラダ

【材料】2人分
南瓜 約250g
マヨネーズ 少量
酢 大さじ1/2
塩・黒胡椒 適量
クミンパウダー 小さじ1/4
シナモンパウダー 小さじ1/2
オリーブ油 大さじ1

【作り方】南瓜の種のロースト
❶取り除いた種を水で洗う。(目立つワタや繊維がとれるくらい)
❷ざるなどに広げて並べ、3日〜1週間ほどしっかり乾燥させる。
❸ふちの片側をキッチンばさみなどでカットし、殻を開いて中身を取り出す。
❹種に油をまぶし、弱火で色付くまでフライパンで焼き(オーブンの場合は180℃で約5分)、最後に塩をまぶす。
※加熱中に、弾けることがあるので注意。

 

【作り方】サラダ
❶南瓜の種を取り、皮ごと蒸す。
❷柔らかくなったら熱いうちに潰す。
❸全ての材料を順に加え、よく混ぜ、南瓜の種のロースト(レシピは下記)をトッピングする。

🥢実食レポ
ローストした種が良いアクセント!
クミンとシナモンが食欲をそそる。

case:2 セロリの葉


私、セロリが苦手です。茎の部分の独特な香りと味が・・・。
セロリの葉を初めて食べてみたんですが、なんならこっちの方が食べやすい。大葉感覚で食べられます。今回は、具材はほぼこれだけのパスタですがにんにくとセロリの葉の組み合わせが驚くほど美味しいんです。

 

セロリの葉 のパスタ

【材料】2人分
セロリの葉 30gほど
ニンニク(みじん切り) 2片
オリーブ油 30g
塩 適量
パスタの茹で汁 150ml
もしくは野菜の出汁
パスタ 180g

【作り方】
❶セロリは葉と茎を分け、葉を細かくみじん切りにする。
❷パスタをたっぷりのお湯で茹でる。
❸フライパンにニンニク・オリーブ油を入れ、弱火にかける。
❹ニンニクが色付いてきたら、茹で汁を入れ、火を強めひと煮立ちさせる。
❺茹で上がったパスタを③に入れ、強火でよく絡める。
❻セロリの葉を加え、よく混ぜ合わせる。
※お好みで粉チーズやタバスコを。

🥢実食レポ
セロリの葉の香りがよく、
新たな出会いにカンドーする!

case:3 里芋の皮


毛羽立ち、えぐみがありそうな皮、絶対食べづらそうですが
こちらも美味しいチップスフライに変身するとか。
半信半疑で試食してみましたが…さて実際は!?

 

里芋の皮 のチップス

【材料】
里芋の皮・塩 各適量

【作り方】
❶里芋の土を丁寧に洗い流す。
❷少し厚めに剥いた里芋の皮を水気がしっかり切れるまでよく乾かしておく。
❸揚げ油を170度に熱して、乾いた皮を色付くまで揚げる。
❹油から引き上げ、熱い内に塩をまぶす。
※お好みでスパイスをまぶしても!

🥢実食レポ
やみつきになる美味しさで、
おやつやお酒のおつまみにも
ぴったり! 里芋の皮はえぐみ
が少なく、おすすめ。

教えてくれたのは・・・

食のわ 神瀬さん IG:@syokunowa_awaji
地元の生産者さんがつくった食材を使い、イベントやケータリングなどで腕をふるう料理人。農家さんが主役になれるような場をつくりたいと五色町鳥飼にて開店準備中。東日本震災以降、エシカルな暮らしを意識するようになったが、あくまでも無理なく自然体で取り組むのが自分のスタイルとか。

◎日常で実践していること
・骨で出汁をとるなど、食材はできるだけ無駄なく使う。
・ソーラー発電(照明ぐらいはまかなえる)
・生ごみは自作コンポストで処理etc

 

「楽しくはじめるエシカルライフ②~お洋服編」に続く…

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この記事を書いた人

dan

淡路島の地元情報誌dan編集部です。


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