2022.12.07

冬とねりもの。 ②工場へ潜入!

special issue

ねりものについてよく分かったけど、どうやってつくられているのか見てみたい・・・。
そんな願望を叶えてもらうべく、今回ひら天の作り方を見せてもらいました。

教えてくれたのはこの道36年の大ベテラン。
株式会社 淡路あきやま 工場長の山本さん。

とってもいい笑顔!ステキです。

※当日の作業終わりに伺ったので、帽子などははずしています。

それではいってみましょー!

1.撹拌(かくはん)

魚をすり身にします。40~50分かけてじっくりと練っていきます。

 

2.擂潰(らいかい)

適度な水分に脱水した魚肉を石臼と杵で擂り潰し、塩を加えてさらに擂っていきます。

▼あきやまさんでは創業当初から「石臼製法」を使用。石臼で丁寧に練られたすり身は、粘りがあり滑らかな食感に。時間や手間がかかるが、ずっと大切にしているこだわりなんだそう。

 

3.成形

型にすり身を入れていきます。

 

4.火入れ

すり身を整えたら油の中へ。ひら天の場合は焼くレーンの場所によって火力が異なっています(およそ150℃~180℃)レーンを上下させることで、むらなく火が通ります。

 

5.順番に進んでいくひら天たち・・・。

 

6.階段のようなレーンで少しずつ油を切っていきます。

 

7.そのままカゴの中に入って完成です。

特別に揚げたてをいただきました。ふわふわでおいしかった!

 


取材中見つけたこの機械は、なんと和菓子屋さんで使用する包餡機。「かまぽこやチーズ入りのねりものを作るために会長さんが取り入れたんです」と山本さん。

クシのような見た目のこちらは「剣山」。淡路あきやまの職人さんはみんな「ハリ」と呼んでいます。ちくわなどの焼き物の場合は、すり身内の空気の膨張による破裂を防ぐため、表面を炙る直前にこれで穴を空けているとのこと。


1.まずすり身の空気を抜きます。これをしないと穴ぼこだらけのかまぼこに。

やってみる?と工場長に言われ、編集部も空気抜きに挑戦。
工場長はとても軽やかに空気を抜いていたのに、同じ包丁、材料でしているとは
思えないくらい重く感じ、まったくできませんでした・・・。

2.かまぼこ板にすり身を乗せます。

3.いざ、文字入れ!

4.わずか3秒であっという間に「寿」の文字が完成。これぞ職人わざ!

※本来は2の工程後、コシが出るように30~40分寝かします。今回は事前に準備してもらった紅白かまぼこに文字入れをしてもらいました。

工場長に「dan」って書いてもらえませんか?とお願いしたら快く書いてくれました。うれしい、かわいい!
おめでたい行事などに、寿のかまぼこは人気だそうです。寿以外の文字にも対応可能らしいので、プレゼントや記念日にもよさそう!

楽しい工場見学でした~。
ご協力ありがとうございました。

あきやまさんでは、見た目もかわいいねりもの商品がたくさん。
今回は抜粋して2つご紹介します。

かまぽこ(6個入)700円

トマト、玉ねぎ、かぼちゃ、にんじん、ほうれん草、ムラサキイモの6種類の野菜を、すり身に混ぜ合わせ濃厚チーズを詰め込んだマカロン風の蒲鉾。鮮やかな色合いで見た目も華やか。着色料などは使用せず体にやさしいところもうれしいポイントです。

鯛 漁(12個入) 700円

上質な魚のすり身にチーズをたっぷりと入れ、鯛の形にして蒸し焼きした一口サイズの蒲鉾は、見た目もかわいく、お子さんでもおやつ感覚で楽しんで食べることができます。自宅用はもちろん、ちょっとした手土産にも喜ばれそうです。

これからの季節にうれしい
おでんセットも見ーつけた!

あきやまのおでん種 1,800円

鱧ちくわ、ごぼう天、平天、串天が4本ずつ入ったあきやま自慢のおでん種。バランスよくおでん種が入っているので、買い物の時間がない時にとても便利です。大根や玉子など、お好みの具材と一緒に煮込んでほかほかあったかタイムをどうぞ。

※写真はイメージです
※出汁はついていません

 

③へつづく・・・

ダン編集部

この記事を書いた人

ダン編集部

淡路島の地元情報誌ダンの編集部です。


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