冷奴をメインおかずにごはんをモリモリ食べられるほど冷奴好きのわたしが『どうせ食べるなら淡路島で作られたお豆腐で、添えるものや調味料も島メイドのものがいい!そうだ豆腐特集をしよう!』と毎度の食欲で今回の豆腐特集を思いつきました。それなのに内容を詰めていく中で気づけば島奴企画は紙面のうえではとてもサブ扱いに…。なので、こちらのウェブ記事では紙面より少しボリュームをもってお届けします。どうぞお付き合いください。
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子どものころから冷奴の上にのせるものの定番だったのが鰹節。大人になるにつれ、青ネギや生姜、みょうがなどもトッピングするようにはなりましたが慣れ親しんだマストトッピングアイテムは変わらず「鰹節」。そんな鰹節の削りたてを提供するお店が洲本市にあります。
本町をてくてくと歩いて行くとみえる花かつおの文字が入った看板が見えてきました。
お店に到着、かわいいカツオが楽しげに跳ねて出迎えてくれます。こちらの藤江末廣商店は昭和30年代にお店を立ち上げたという老舗店で、主にお出汁の材料を販売しています。
shop date
藤江末廣商店
洲本市本町5丁目4-6
TEL.0799-22-2763
営業時間:9:00~18:30
定休日:日曜日
外観をパシャリと一枚。
店内を覗いてみると鰹節の他にもサバ節やうるめ節などがグラムで販売されており、いろいろな削り節をミックスして購入することもできます。また、こちらのお店では昆布の販売もあり、お出汁の材料を購入しに近所の方が訪れたり、島のホテルやお料理屋さんが仕入れに利用したりするそうです。店内は鰹節の良い香りが漂います。
今回のお目当ては、鰹節ということで…特別に削る前の状態をみせてもらいました。
もっと木のようなイメージでいてたのですが、思った以上に魚の切り身感がありました。
削りたてホヤホヤの削り節、これだけですでにおいしそう。
こちらが本節削(100g400円)。ふわふわで厚みがあり一枚一枚しっかりと鰹の味わいが感じられます。
細かい部分だけを集めた本節粉は少しリーズナブルな金額で販売しています(100g 280円)。
お会計をするレジの横にはリーズナブルな商品の販売コーナーも。
今回の島奴用には本削節を購入させてもらいました。
藤江さんお邪魔しました!
おまけ
店内でみつけたかわいい木箱たち。昔はこちらに商品を詰めてお客さんにお届けしていたそう。店の歴史が感じられるアイテムです。
次に訪れたのは…
shop date
センザン醤油醸造元
南あわじ市八木新庄301-1
TEL.0799-42-0001
営業時間:平日8:00~17:00
南あわじ市の直売所等で購入可能
http://www.m-awaji.jp/~senzan/
明治23年に創業した老舗醤油醸造。国産大豆、小麦、鳴門の天日塩を使用し、昔ながらの天然醸造でじっくり時間をかけて仕込んだ醤油を作っています。
センザン醤油のセンザンは洲本市にある「先山」からつけられており、漢字では「千山」と書くそう。
←ロゴも千と山がモチーフ。かわいい!
写真は4代目となる秦 紳一郎さん。
大きな桶の前でパシャリ。
今回特別にもろみ蔵をみせていただきました。もろみは蔵の中でゆっくりと時間をかけておいしくなっていきます。もろみ特有のおいしい香りが漂います。
瓶詰め作業を行う現場も少し見学させていただきました。
見学を終え、センザン醤油さんで作られている商品をみせていただきました。
お豆腐特集の取材の際に
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「うちの豆腐を湯豆腐にするんやったら、センザンさんのゆずポン酢がめちゃくちゃあうんや」
とおすすめされ気になっていたゆずポン酢も発見。こちらは、天然のゆずとすだちの果汁が使われているそう。試してみると、柑橘の爽やかな香りとしっかりお醤油感も感じられる濃厚なポン酢でした。おいしい!でも今回のお目当ては冷奴用のお醤油です。舵を戻して、秦さんに冷奴におすすめのお醤油を尋ねるとこちらの商品を紹介してくれました。
センザン醤油のかけ醤油
食材に直接かける用に作られたしょうゆで、濃口しょうゆとさしみしょうゆ※を掛け合わせて作られています。しっかりとしょうゆの味わいが感じられ、冷奴ともよく合うそうです。それは楽しみ!とういうことで、島奴のお醤油はコチラに決まりました。センザンさんありがとうございました。
※2度仕込みしょうゆで、とろみがある
いざ実食!
半丁の1/4にカツオをかけてみたのですが、きれいでコシのある枯節がなかなかの存在感。少しとろみを感じなくもないかけ醤油をかけて完成しました。
一つ一つの材料にこだわって作られた冷奴は、いつもよりしっかりと味わいたくなります。味は言わずもがな抜群です。淡路島の味がします。(ほんまかいな)
編集後記
紙面ではサブになっちゃって残念…と思っていましたがウェブ記事を再編していく中で、お醤油や削り節はあくまでお豆腐を引き立てる脇役なので、結局それで正解だったのでは…と結論づきました。それくらいのポジションでしっかりと『おいしい』を支えるのが、調味料であり、鰹節なのである。この記事では肝心の島奴のお豆腐については触れてませんが、それは島に数あるお豆腐屋さんのお好みの豆腐で試してほしいという思いから、あえて触れませんでした。なので、脇役うんぬん言いましたが、やっぱりこの記事での主役はこの2つです。読んでくれた方が、これをヒントにカスタマイズしたりしなかったりして自分だけのオリジナル島奴作りをたのしんでくれたらうれしいな。最後までお読みいただきありがとうございました。
取材・記事:ペコ子