2025.09.05

淡路島の滝に出合う~島のあの滝、この滝。~

special issue

写真提供:淡路島ネイチャーガイド

※一部コーナー除く

場所:淡路市室津 

落差7m 段瀑 滑瀑 

「2つのダム湖の前後に2つの滝が流れます。二の滝は苔生した岩々の渓谷に囲まれ、大きな滝壺に落ちる龍頭岩の滑瀑と、ダム下の段瀑が織り成す景色は最高です。カモやカワセミ、ウサギと野生動物も多く、実に居心地の良い隔絶された世界が存在しています。」

場所:洲本市千草 

落差16m 直瀑

「深山の谷深きところにあって、かつては修験の場の滝場として神変大菩薩が祀られ、凛とした存在感を示しています。修験者と出遇いそうな独特な雰囲気があり、岩場には彫刻などがあり、歴史を感じる趣き深い瀑布※です。」

※高い所から白い布を垂らしたような落差がある滝のこと

場所:南あわじ市市神代社家 

落差5m 直瀑 

「論鶴羽山地の深山にあり、深い渓谷を通る渓流が心地の良い水音を響かせながら大きな滝壺に落ちる光景を見ることができます。滝上には小滝が続き、滝口からの落水を見ることもでき、苔生した岩壁の滝前では、心が落ち着く静かな時間を過ごせます。」


淡路島の滝は無名の滝も多く、なかなか素人では近寄れないところがほとんど。

このコーナーでは、ガイドなしでも行ける滝を2つご紹介します。

場所:淡路市草香

落差7m 分岐滑瀑

二筋の流れ(男瀧と女瀧)は、離れることなく一つになって滝つぼに落ちていくことから夫婦滝と呼ばれるそう。別名「草香の不動滝」とも。秋は色づく紅葉と共に愉しめます。

場所:南あわじ市灘土生 

落差18m 直瀑 裏見の滝

真観寺奥の院とも。726年、高僧・行基が滝の渓谷で拾った流木を用いて木像を彫り祀ったことが、滝の由緒とされています。こちらの滝は、裏側から水の流れを眺めることのできます。

真観寺さんに聞いた

このコーナーで紹介した滝は共通して『不動の滝』の名をもち、全国的にもこの名のつく滝が数多く存在します。なぜなのか疑問に思い真観寺さんに伺うと「剣で煩悩を断ち切る不動明王と滝で煩悩を鎮める功徳が似ていて、自然信仰と仏教の功徳の融和として、滝にお不動さんが祀られていることが多いのではないでしょうか。」とのことでした。


おまけコラム

水源となる池が満水、且、川への取水塔※からの放水でも水が減らない場合にのみ出現する幻の滝があるらしいとの情報を聞き、好奇心のままに訪れてみました。

※ダムに貯めた水を取水するための施設

幻の滝の情報↓

場所:洲本市鮎屋 

落差18m 段瀑

2025年7月16日 晴れ

昨夜のゲリラ豪雨が嘘のように晴天。幻と呼ばれても、豪雨の翌日なら見ることが出来るだろうと期待を胸に滝へ。川の水量もほどほどにあるからこれは期待できるぞ!と向かったけれど…

見事な岩壁を伝うように少しばかり水が流れてはいるけれど、滝には出会えなかった。本当にこの大きな岩壁を覆う滝は存在するのか?と疑問に思いつつ、この日は退散。

2025年7月18日 晴れ

またしても大雨が降った翌朝、再アタック。車から降りると…地鳴りに近い水の音!これは見られるぞ⁉と、期待しかない気持ちで足を進めると、霧のような水しぶきに歓迎され眼の前には‥

姿をみせた幻の滝は想像以上に勇ましく、畏怖の念を抱くほど。水しぶきを全身に浴びながらただただその場に立ち尽くし、しばらく目が離せませんでした。

ムーサさんに大城の滝を見ることができた報告をした際に、さらに見ることが困難な超幻の滝の存在を教えてもらいました。

超幻の滝の情報↓

場所:洲本市鮎屋 

落差30m 長さ150m 

「鮎屋ダムが造られる以前、砂防目的の大城池が造られる際に農業用水確保のために岩山を700m手彫りして作った隧道※が、山の渓谷のど真ん中にぽつりと穴をあけ、大雨時などに姿を現します。莫大な水量が怒涛の如く谷を流れる様は、正に暴れる白龍のようです。超幻なので観ることができた人はとてもラッキーです!」

※トンネルのこと

取材・文 ペコ子

この記事を書いた人

ダン編集部

淡路島の地元情報誌ダンの編集部です。


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