2025.07.03

いかす、いけす_弐

special issue

先ほど、漁師さんから店の生簀までの
ルートについて密着してきたが
次は生簀自体の仕組みなどに
ついて調べてみた。
自称生簀マニアの花光さん
(いかす、いけす_参より)からも
興味深い話をうかがい、
生簀トークで盛り上がる
稀有な時間となる。

漁業によって捕獲した魚を一時的に
水中で生かしておく場所のこと。
強化プラスティックやアクリル、ガラスなど
水槽の素材は様々。
また、鑑賞や飼育、研究用のものは生簀とは呼ばない。
古くは平安時代からあったが、
広く利用されるようになったのは江戸時代以降。
明治時代には、船体に海水を取り込んで
生簀を備えた「生船(なません)」が活躍し 、
瀬戸内海の魚を大阪に運ぶ役割を担っていた。

生簀の要はろ過槽という。
このろ過システムが作動していれば、
水を頻繁に変える必要はない。
ろ過できない有害物質で
水の濁りが強くなってきた場合が変え時となる。

天然魚は海で餌を食べる時に同時に
泥や砂もいっぱい食べている。
その泥や砂を生簀で吐き出したり、排せつしたりなど
魚が多ければ多いほど濁る。

魚の場合、最長でだいたい1週間ほど。
飼育や観賞用ではないので餌は与えないため、
日数がたてば痩せてくる。
できるだけ早い方が身も肥え、美味しい。

島の夏の風物詩、鱧はもちろん、
鯛やアジ、サバ、蛸、サザエ・鮑、伊勢海老などが
夏の生簀で見られる!

いかす、いけす_参」に続く・・・

》写真・イラスト・文 ぽん
協力:花野慎 (淡路島発!島のさかな屋 花光)・別所水産
情報は2025年7月時点のものです

ダン編集部

この記事を書いた人

ダン編集部

淡路島の地元情報誌ダンの編集部です。


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