2022.07.11

まるごとがアツい!!

special issue

まずは魚介類を使った料理から。

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「淡路島ならではのものを作りたい」と考案したのがこちらのラーメン。波に見立てたニラや彩りを意識したミニトマトで西浦の海を再現し、地元漁港で獲れた茹でだこが気持ちよさそうにうかぶ。淡路島といえばの小玉ねぎもこっそり丸ごと入っている。スープはとんこつ鶏ガラ、煮干しなどのダシに隠し味で大吟醸の酒粕が入った醤油味。麺はこだわって東京にある浅草開化楼の麺を使用。(店内には手書きPOPが※下写真右側)ニラや玉ねぎなどの野菜はミンチと一緒に自家製の辛味ダレで炒める。ほんのり甘めのスープが太麺に絡み、たこも程よい歯ごたえで旨い。様々な味わいが幾重にも重なった奥行きのあるラーメンは唯一無二感がすごい。

店内のメニューは、ほぼお父さんのオリジナル。

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タレが染み込んだごはんもたっぷり!穴子丼の重量は約500gとボリューム満点♪

焼穴子丼ダブル 800円

煮る・焼くともに専用の自家製ダレを使用して作る焼き穴子は下処理後に煮込んだものを職人の的場さん(写真下)が、皮面のみを絶妙な加減で焼き上げてくれる。艶やかなタレを纏った穴子は皮は香ばしく、身はふっくらとご飯によく合う。山椒をかければ、上品な味わいがプラスされ、二度おいしい。国内最長のつり橋を眺めながら、ながーい穴子が2本ものった贅沢丼をかきこもう。

人気ゆえに専門店へ

もともとは隣接する「おさかな共和国えびす丸」で提供されていた人気メニューの焼き穴子。目の前で焼いた、出来立てのものを味わってもらいたいという社長の思いもあり専門店として独立したのだとか。店内を覗くと、香りを立てていい感じに焼きあがる穴子が。

穴子とタレのい~い香り♪

https://www.instagram.com/michinoekiawaji/

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「鯛そうめん」は、おめでたい席を祝う福良地区の郷土料理。鯛は淡路島近海で獲れた天然ものを使用。下処理をし、丁寧に塩で絞めて衣で包み、丸ごとカラッと揚げる。そ最も細い「おのころ糸」と一緒におだしで炊けば完成。ほどよくコシを残した麺は出された瞬間が一番の食べ時、豪快な見た目につい写真を撮りたくなるが、まずは一口食べてみるのがおすすめ。鯛の身はふっくらといい塩梅に引き締まり、出汁のうま味を吸ったそうめんは、これまで食べてきたそうめんのイメージを覆すおいしさで、鯛と張り合う立派なごちそう。待ち時間も料理を楽しみながら過ごしてほしいとコースで料理を提供。ちなみに釜めしに鯛そうめんのスープをかけて食べるのが常連さんの愉しみ方。

鯛そうめんコース
1人前6,600円~
(2名から注文可能)

コース内容:
付だし・お造り・小鉢・
鯛そうめん・油物・
釜めし・吸物・
果物

阿呍の呼吸のおもてなしでお料理を

届けたいと語る店主ご夫婦。

https://awajiaun.com/

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東浦ターミナルパークへ足を運ぶと、食欲をそそる香りが漂う。また、耳を澄ませるとキュ~ともピュ~とも聞こえるような音が。これらの正体は、やま高のいか姿焼き。下処理をした生のいかを秘伝のタレに漬け込み、注文が入ってから衣をつけ、お客さんの前で焼くパフォーマンスを披露してくれる。丸ごとぺっちゃんこにプレスされたいか焼きは顔が隠れてしまうほど大きい。食べてみると、外はサクッと香ばしく身は弾力があり、噛むほどに甘辛ダレといかのうま味が口いっぱいに広がる。本来はたこが人気商品だが、取材時は淡路島近海のたこが不漁で味わうことはできなかった。次はぜひたこも食べてみたい。

香りと音の正体はこれだ!

食べやすい大きさにカットしてくれる。

お客さんに楽しんで笑顔になってもらいたいという思いで姿焼きを焼くご主人。ご主人もいい笑顔!

 

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お次に紹介するのは、まるごとスイーツ。贅沢素材を惜しみなく使ったスイーツたちをぜひご堪能あれ。

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淡路市の酪農家から毎朝4時に新鮮な牛乳を仕入れ、自社の工房でモッツァレラやカチョカバロ、リコッタなどのチーズを作っている。今回紹介するブッラータは、生地の中に生クリームと割いたモッツァレラが入り、ナイフを入れると中からとろりと生クリームとチーズがあふれ出す。チーズに添えるのは、オリーブオイルと岩塩、季節のフルーツ。手を加えないシンプルな素材同士が成す味の妙に思わず唸る。外の生地は弾力があり、中はとろ~り、食べる場所により食感や味わいが異なるのもおもしろい。

淡路島チーズの確立を目指し、チーズ作りに情熱を注ぐオーナーの福田さん(写真右)。消費量を増やし島の酪農家さんに貢献していきたいと夢を語ってくれた。

こちらのお店はスイーツだけでなく、チーズハンバーグやホエイを使ったドリンクなども提供している。

淡路島チーズ工房
淡路市育波583-2
TEL.0799-70-5045
定休日:水曜日

営業時間:ランチ11:00~14:30
カフェ14:30~16:00(L.o.)

https://www.instagram.com/awajishima_cheese/

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桃が旬を迎えるこの時期だけの限定スイーツ。まるごとごろっと桃を使い、種をくりぬきカスタードを詰めたものを寒天でコーティングし、仕上げにゼリーをプラス。底にはスポンジもあるが、それぞれメインである桃が引き立つようにあくまで控え目。淡路島牛乳と淡路産の卵で作ったカスタードも甘すぎず、桃のおいしさをアシストする。夏の暑さの中、口に含めばまるで桃源郷に訪れたかのような気分なれる!?そんな口福のおやつ。この時期だけのしあわせな味わいを満喫しよう。

瑞々しくおいしそーな桃。半分にカットすると・・・

カスタードがお目見え。断面もかわいい。

駐車場には創業当初からある看板が。レトロでかわいい看板たちが老舗富永製菓の歴史を語る。

https://www.instagram.com/tominagaseika_awajishima/

 

〈文:ペコ子〉

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この記事を書いた人

dan

淡路島の地元情報誌dan編集部です。


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