春・夏・秋・冬それぞれの季節にとりいれたいスパイスと、それを活かしたレシピをプロの方に教えてもらいました。
監修・レシピ提供

16歳から料理を学び、自身が添加物アレルギーを持っていたことから、国際中医師・国際中医薬膳管理師など食に関する様々な資格を取得。現在、東洋医学講座や薬膳資格講座などの講師をしながら“食のたいせつさ”を伝える活動を行っています。

秋の訪れを感じる「秋分」に入り、湿度が減り涼しくなってきました。心地よい季節の反面、空気の乾燥によって肺や大腸に影響が出てくる時期でもあります。夏の疲れも残るこの季節は、呼吸器を労る食材選びが大切です。初秋の果物もそのひとつで、中でも特に梨は肺の熱を取り、潤いを与えてくれるため、空咳の予防にも良いとされています。ただし、果物の食べすぎは内臓を冷やしてしまうので、温める効能のあるスパイスを合わせることで、内臓から温まる理想的なデザートになります。今回は私、kunまま特製のコーラシロップを使った梨のコンポートを紹介します。甘く香るスパイス(シナモン、クローブ、ナツメグ、バニラ)が秋の乾燥対策にぴったりです。
梨のスパイスコンポート

(材料)
・梨 1個
・きび糖 80g
・水 200ml
・生姜スライス 2枚
・コーラシロップ 大さじ5
(作り方)

1.梨を串切りにする。

2.きび糖、水、生姜スライスを鍋に入れ、ひと煮立ちさせる。


3.2に1を加え、落し蓋をして15分~20分煮込む。落し蓋はキッチンペーパーを鍋に合わせてカットし、中央に穴をあければピッタリサイズの落し蓋に。

4.余熱が取れたらコーラシロップを加え弱火で2分間煮、冷蔵庫で冷やし完成。
※冷蔵庫で2週間保存可能
コーラシロップ

・黒糖 100g
・甜菜糖 100g
・レモン 1個
・カルダモン(さやを割る) 10粒
・クローブ 15粒
・シナモンスティック(縦に割る) 1本
・黒コショウ(ホール) 3粒
・水 200ml
・バニラエッセンス(バニラオイル) 3滴
(作り方)

レモン半分をスライスし、残りの半分は絞ってレモン汁にする。

黒糖、甜菜糖、各スパイス、スライスレモン、水を加え火にかける。

3.中火で15分ほど煮込む。

4.粗熱をとり、レモン汁、バニラオイルを加えたら冷蔵庫で一晩寝かせ完成。

お好みの量のシロップを炭酸水やお湯で割って召し上がれ。


【淡路島の地元情報誌ダン2025年10月号掲載・撮影/取材 ペコ子】






