2024.12.06

春夏秋冬、スパイスと。

special issue

料理に少し加えるだけで味や香りに膨らみをもたせてくれるスパイス。春・夏・秋・冬それぞれの季節にとりいれたいスパイスを使ったレシピを紹介します。

今回紹介するスパイスは

『ジンジャー』

日本でもおなじみのジンジャーは、アジアからヨーロッパに伝わったスパイスの一つで、紀元前4世紀ごろからアラブ商人が古代ギリシャとローマに運んでいました。

爽やかでピリッと刺激があり、肉や魚の臭みをとる効果や、強い消化促進作用があります。またジンジャーに含まれるショウガオールという成分が脂肪燃焼効果を高め、熱を作り出し、体を温めてくれるので冬におすすめ。生で食べるよりも加熱することでこの成分が増すそうです。

どんな食べ物でもいえることですが、取りすぎには注意。生なら10g、乾燥タイプなら1~2g程度が一日の目安になります。乾燥と生では風味が異なり、乾燥タイプの方が風味強いので生の代用として使うのはやめた方がよいとされています。

冬の生活にうまくジンジャーを取り入れていきましょう。


そんなジンジャーを使用したレシピをこの方々に紹介いただきました。

ぱらりと

郷田 友恵さん

インド・中国を中心としたアジア圏内の輸入スパイスやオリジナルミックススパイスを扱うスパイスショップ「ぱらりと」のオーナー。お店ではチャイなどのスパイスを使用したドリンク販売も。


乾燥ジンジャーのパウダーを使用

(材料)1~2人前

・リンゴジュース(白濁した無濾過タイプが◎) 300cc~500cc

 ※あっさりさせたい場合は1/3の分量を水に変更

・ジンジャーパウダー             小さじ1(約2ℊ)※辛いのが苦手な方は小さじ1/2

〈お好みで〉

・カシアシナモンスティック※セイロンでもOK   3ℊ

・グローブ                   3粒

・オールスパイス                5粒

作り方

1:鍋にすべての材料を入れて火にかける。

2:沸騰直前に火を弱め、蓋をして15~30分煮詰める。

3:スパイスを取り除いてコップに注いだら完成。

長く煮詰めるほどスパイスの香味がジュースに抽出されておいしさが増します


ÈPiSPa

鷲田 晃大さん

今年の9月、洲本市千草から同市物部の「Marusho Marche Doa DooR」に移転オープンした「ÈPiSPa」シェフ。世界の様々な国のコース料理やアラカルト、スイーツ、お酒が愉しめる。


生ジンジャーを使用

EPiSPaおすすめレシピ

(材料)2人前

・玉ねぎ           300g(スライス)

・ 砂糖            15g

・水             200cc(炒め用) 300cc(煮込み用)

・ベーコン、ウインナーなど  15g (冷蔵庫に余ってるようなものでOK)

・生姜            15g (スライス)

・タイム           あれば

・バター           15g

・黒胡椒 お好みの量

・バゲット          2カット

・チーズ            お好みの量

1:バターを鍋に入れて溶かし、玉ねぎを加えて軽く塩をし、強火で炒める。

2:湯気が薄くなり水分が飛んできたら砂糖を加えて、香ばしい香りがするまで炒める。

3:炒め用の水を、焦げ付く前に少量ずつ加え、水分が飛んだらまた加え、 鍋底についた旨みを剥がしながら玉ねぎを煮溶かす。(強火)

4:煮込み用の水を加え、生姜、タイム、ベーコン、お好みの量で黒胡椒を加え5分くらい煮込む。 塩は最後に味を見ながら加える。

5:スープを器に盛り、 焼いたチーズバゲットを乗せれば完成。

煮込みの仕上げにお好みでブランデーなどを少し加えると、大人な味に。 黒胡椒は控えめだと子どもも食べやすく、しっかり入れるとアテにもなるお料理に。


【撮影・取材/ペコ子】

ダン編集部

この記事を書いた人

ダン編集部

淡路島の地元情報誌ダンの編集部です。


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