車移動がほとんどの淡路島では、ふだん歩くことが少ない人も多いのでは?
まだまだ知らない淡路島に出会うため、今日も気の向くままによりみちしてみた。
というわけで第3弾の今回は、阿万をぶらぶらしてきました~。
1.阿万海水浴場
実はここは私のお気に入りスポット。カラフルなさかなたちが何とも気持ちよさそうに壁を泳いでいて初めて来たときに「このトキメク場所はなに!?」と心が躍ったのを覚えている。 1匹1匹表情もちがっていて、なんとも愛くるしいんだよな〜。 7年前にダンの誌面がリニューアルしたときの最初の表紙にもなった場所。 覚えている方いるかな?(ダンのインスタのアカウント画像はそのときのもの!)
看板との組み合わせもいい感じ。
1位はこの子!2位の子とかなり悩んだけど、やっぱりこの目がたまらなく可愛い。愛らしい表情にメロメロになる。
見た瞬間「!?」と思わず釘付けになった赤いこの子。むしゃむしゃと草を食べているように見えるこの奇跡的な瞬間に出会えてしあわせ。
大きなみどりのこの子のお気に入りポイントは、ちょっとだけしゃくれているところ(笑)大きな体だから前にいる魚のお父さん?
実は入り口にひっそり、いや、しっかりいるのに今まで気がつかなかったクジラ。きっとここの主なのだろう。
淡路島といえば!の玉ねぎもちらほら。ちび玉ちゃんと勝手に名付けた。
砂浜をさんぽしているとトイレの近くで気になるものを発見した。近づきよく見ると「コマ型日時計」と書いている。「なにそれ?」その場で気になりネットで調べてみると、どうやらこれは太陽の動きと影を利用して、太陽の位置から時間をよみとる時計らしい。いかりの形をしているのは海のそばだからかな?(撮影時は何時でしょう?)
誰もいない海にいると、ひとり占めしているようでなんとも贅沢な気分〜。
2.旧郷社 亀岡八幡神社
阿万商店街を歩いていると、狛犬ならぬ、狛亀が迎えてくれる神社を見つけた。こんなに大きな神社が阿万にあったなんて・・・と一礼してお邪魔する。一歩足を踏み入れると凛とする神社特有の空気感がとても好きだ。お参りさせてもらって帰ろうと思っていたが、宮司さんがいらっしゃったのでお話を聞かせてもらうことに。先ほど気になった亀のことを尋ねてみると、昔、亀岡八幡神社は海沿いにあったそうだが、大きな災害がきた際に亀がご神体を守ったという言い伝えがあり、今の場所へ奉遷したときに亀を祀るようになったらしい。
境内には淡路島ならでは!?の玉葱神社も発見!
その名のとおり、玉ねぎの健やかな成長を願う神社で、近所の青果業の方は農作業開始前の4月頃にお参りにくるそう。そのあと、「今年も無事実りました」と、できあがった玉ねぎを奉納して報告するんだって。
よ~く見てみると・・・。
玉ねぎが奉納されている!今年も立派に育ったみたい。
他にも安産や子授けを守護する子安神社や、学問の神様の天満宮社もあったよ!
ユネスコ無形文化遺産に登録されている、伝統的なお祭りも。
秋まつりに行われる阿万の風流大踊小踊(あまのふりゅうおおおどりこおどり)は、国の重要無形文化財に認定されたのち、2022年11月30日にユネスコ無形文化遺産にも登録されている。農作物の成長にかかせない雨をいただいた御礼として、感謝を込めて舞うそう。今年の秋まつりは9/15。 誰でも見に行けるので、気になる人は行ってみよう。
写真は踊りの様子。島外に出た人も、お祭りだけは帰ってくるほど地域の人にとって大切にされている。
\登録を記念した記念碑もあったよ。/
参道のふしぎ。
「見てください、参道からまっすぐ本殿が見えないでしょう?」そう宮司さんに教えてもらってみてみると、たしかに少し斜めになっている。「この神社は岩清水八幡神社から勧請※されていて、岩清水八幡宮と同じようなつくりになっています。神様を直視することは畏れ多いことだと考えられていて、正中(真正面)を外しているんです」
※神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること。
よりみち街人と出会う。
阿万海水浴場から北へ向かう途中、歩いているお父さんを見かけた。 平日だし、このあたりを歩く人はあまりいないからか、こちらを気にしてくれている様子。よりみちで初めて道行く「誰か」と話せるチャンスかもしれない。 私はお父さんの後を追い、ドキドキしながら話しかけてみた。 「す、すみません・・・」。するとお父さんは満面の笑顔で「何ですか?」と言ってくれたではないか。 この笑顔は・・・取材OKということですね? と心の中でバンザイしながらお話を聞くことに。 ちょうど玉ねぎの収穫を行うところで、写真も撮らせてもらったよ。
淡路島の玉ねぎといえば、この風景。吊るすことで玉ねぎをしっかりと乾燥、熟成させるそう。
「海のミネラルたっぷりの潮風が当たって、甘みも強くなるよ〜」
お父さんが丹精込めてつくった、たわわに実った玉ねぎ。
フォントがかわいい。
おもしろい石見っけ!某有名ゲームに出てきそう。
おわりに・・・
夏ということもあって、海のそばがいいな〜と阿万をぶらぶら。今回も新しい淡路島を知れて満足満足。猛暑の中、なかなかよりみち欲が上がらないかもしれませんが、もしもふつふつと欲が湧いてきたら、たっぷりと水分補給しながら出かけてみてください。さぁ、次はどの街へ行こうかな〜。
<取材・撮影>チル子
※写真一部提供あり
※情報は2024年7月末時点のものです