《とぅるうん今昔物語》
とぅるうんには歴史がある。
島で長年地元の人々に愛されている夏おやつを紹介します。
この思い出の味は、フォーエバー!
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味福のところてん
私の原点のとぅるうんと言えば、このところてんとなる。幼い頃、夏祭りの前に味福のお好み焼きで腹ごしらえをして、最後にもう一品で必ずこれを頼んでいた。つんとせず、かといってやさしすぎずちょうどええ塩梅のだし酢に、つるつるぴかぴかの透明なところてんが鎮座し、端っこには辛子が控えめに添えられている。夏が来たらこれを食べるのは当たり前の事だった。大人になってもそれは変わらず心待ちにしている自分がいる。淡路島の天草を使った自家製ところてんに、お母さんの手作りだし酢が肝。「年やから後何年できるかわからんけど、あんたみたいにところてん今年はまだかまだか言うお客さん多いねん」と笑顔で話してくれた。今年のとぅるうんも相変わらずええ味だった。(ところてん 250円)
自分で焼くスタイルのお好み焼き。大人も子供の大好きな昔ながらの旨いやつ。
笑顔が最高すぎる味福のお母さん。いつまでも通いたい洲本っこの心のよりどころ。
info.
洲本市本町7丁目1-1
Tel.0799-22-9229
営業時間11:30~20:00
水・日曜定休
川西のおばちゃんのわらび餅
洲本の町中を屋台付きの三輪車でわらび餅としがらき餅を売っていた名物おっちゃんが亡くなってもう3年。現在は奥さんの恵さんがご主人の後を引き継いでいる。 平日は別の仕事をしているため、土日祝や祭事のみの販売。 「お父さんから作り方を教わったわけではないので、その当時のことを思い出しながら随分試行錯誤したけど、できあがったわらび餅はお父さんと同じ味やなって感心されるわ」。 材料は甘藷でんぷんに水だけ、保存料など全く使っていないので、その日作った分はその日だけ。 店を出す日は朝3時から起きて、1人で仕込みをし、午前10時ぐらいからコモード56商店街のいつも場所にいると、子供からお年寄りまでいろんな人が代わる代わるやってくる。 素朴な美味しさが郷愁を誘う。(わらび餅300円)
生粋の阪神タイガースファンで、屋台も服もケータイもすべて黄色。
(写真左)北谷米穀店さんで大豆から挽いてもらう独自配合のきな粉。 (写真右)わらび餅の他、もち米を布袋に詰めて炊いた しがらき餅も買える。
「前々から買いたかった」という親子連れに遭遇。他にも「店が見えたら必ず並ぶ」という常連の中学生など取材中もたくさんの人が屋台を訪れる。
info.
出店場所:コモ-ド56商店街の5丁目入口付近など
Tel.090-8526-8039
営業時間10:00〜夕方(売り切れ次第閉店)
土日祝+祭事のみ営業(雨天休み)
IG:@warabitiyan
とぅるうんの誘惑_03に続く・・・
》写真・文 ぽん
情報は2024年7月時点のものです