2020.04.12

邂逅

Oh!Myリキシャ

とあるインド旅行の一日。
その晩、私達はとりわけ急いでいた。
インド滞在も3日程度過ぎ、この国民性にもバッチリなれてきた。

たとえば淡路島の島民にとって「淡路島時間」というゆるいタイムラインは確かに存在する。
では13:00でおねがいしますね〜→14:00頃には達成できればOKとかいうそういうやつだ。
「インド時間」というのはそれを5倍くらい希釈したものと考えれば問題ないだろう。

とはいうものの今日は焦っていた。
この旅の目的の一つ、hampiへの夜行バスの出発時間が目前まで迫っていたのだ。
旅の詳細はいつか述べられたらと思うが今日は置いておこう。
我々はhampiという聖地へたどり着く義務がある。
くそったれなインド訛りの聞き取りづらい英語を話す人々相手に、くそったれな通じないジャパニーズ英語しか繰り出せない夫婦2人が右往左往していたところ、奇跡的にインド在住の知人がhampiへの夜行バスチケットを用意してくれた。
そのようなチケット、無駄にはできない。

その日短い邂逅ではあったが、知人夫妻が別れのディナーを催してくれていた。
そして、件のバス発車時刻を一時間切ったところで知人夫妻が適当なリキシャ(タクシー)を停めて送り出してくれた。
大丈夫、30分くらいでつくよ、よい旅を、と。

オーケーまかしとき!と載せてくれた
流しのリキシャの運転手、印製の若きスティーブ・マックイーンというべきか。
なかなかトッポイお兄ちゃんであった。
(例に漏れずボッタクリ値からの交渉を挟んで)

偏見かもしれないが、インド人は基本あまり笑わないので、クールなイメージがつきまとう。
我々は急いでいる。
I’m hurry ! hurry! ハリーしかいわないジャパーニーズに向けてはなおさら冷ややかに思えた。

ぶるるん!どるるるるるる!
我々を載せたリキシャは颯爽と走り出す。
時間は20:00を過ぎた頃。
ああ、このまま20:30にバスストップへ辿り着けば麗しのhampiへのバスが待っている。。

はい、渋滞です。

どう考えても1時間じゃつかない。
おまけに道中、信号待ちの車体に「コンッ!」っと軽い衝撃。
運転手のスティーブ(仮)が隣に止まった車がボディに接触したとかで運転そっちのけで因縁付け始める。
まて、俺らハリーやねん、ハリーハリー!
頼む、急いで!

なんとか発車時間ギリギリにバス停目の前に到着、
そこでまたしても局所的渋滞、あかん、あそこ!もうバスでてるー!
スティーブに適当な英語並べて運賃を払う我々。
この際リキシャ降りてあそこまで走るしかない!!

お金を受け取ると爽やかな笑顔でサンキュー!
といってくれたインドのスティーブmc。
映画のラストシーンみたいな屈託ない笑顔で。
君、あんまけんかすんなよ。

そして、ああ、
今行ったバスは時刻表的に2本前の便だね。
(その後3時間後に目当てのバスに乗れました☺)

 

なんでリキシャを買ったのか!
の理由までたどり着けなかったのですいません次回!

 

もん

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