2020.04.13

岩屋港の防波堤

淡路島沿岸愛好会

淡路島の沿岸をめでるこのコーナー。

第一回目は、淡路島の玄関口  淡路市岩屋港の、防波堤を案内する。

岩屋港のターミナル

岩屋ポートビルを出てすぐの、広いターミナル。
休日の朝にはアワイチのサイクリストたちが集っていたり、ニジゲンノモリ行きのバスがスタンバイしていたり。
彼らを横目に、防波堤を乗り越える。

そこには整積されたテトラポッドが。

明石海峡大橋とテトラポッド

明石海峡大橋とテトラポッド。
現代土木の、ナイス・コラボレーション。
天気のいい日にここに立つと、晴れ晴れとした気分に。

そして振り返ると、絵島。

いにしえの歌人たちも愛した名勝である。
地質学的には。古第三紀の神戸層群に含まれる岩屋層(砂岩層)が露出したもので、形成年代は約1500万年前ごろだとか。
岸から絵島に橋がかかっていて、以前は気軽に島に上陸できたが、現在は柵が出来て入れなくなっている。
昔は絵島の地層に含まれるコンクリーション(ノジュール)を勝手に持って帰る人が結構いたのだとか。
なんともうらやましいのどかな時代だったんだなぁ。

そして、お気に入りの階段。
山折り、谷折り。
思わず昇降したくなる。

もともと岩屋港は明石海峡大橋が出来て高速バスが走るまでは、島の玄関口として大いに賑わっていた。
今も高速船が就航しているものの、ポートビル周辺に当時の賑わいはもうない。

だが防波堤のコンクリートたちは、
当時と変わらない姿を留めたまま、
黙して港を守りつづけていた。

……さあ、次はどこの沿岸を歩こうか……。

まこし

この記事を書いた人

まこし

ダンの紙面デザイン担当。趣味は路上観察と沿岸観察。小さなことに喜びを見いだしつつ、地味に日常を過ごしております。


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