こんにちは、チル子です。
わたしはよく人に声をかけられます。普通の道案内ならいいのですが、大阪に住んでいたときには、イヤホンで音楽を聴きながら電車に乗っていて、とある駅に着いた瞬間、
「コノエキ デ オリタラ、コノテラ ニ イケマスカ?」
と、わずか3秒ほどしか時間がない、待ったなしの状況で尋ねられたこともありました。
満員電車で人もいっぱいいたし、音楽聴いてない人もたくさんいたのに、なぜわたし・・・
それでも頼られたら応えたい性格なので、1秒で状況を理解し、1秒で考え、1秒で答えをあみだし、その方には
「ココデオリタラ イケルヨ!」と言ってあげました。
あとは逆パターン。
電車を待っているときに、おばあさんに「次の電車は〇〇駅停まるかな?」ともうすぐ着く電車の情報を聞かれたりもします。詳しくない路線だったので、こちらは路線情報アプリを使用し、答えることができました。こちらも真横には駅員さんがいましたが・・・
わたしが話しかけやすいオーラを放っているのか分かりませんが、誰かに頼られるということは、ありがたいと思えばいいかもしれません。
しかし、接客業をしていたときに、お店の商品のことではなく、このデパートにはご飯屋さんはあるかな?100均一はどこ?本屋さんて何階?お薬売り場はどこかな?と、「ひとりサービスカウンター」状態になったのを機に、とうとう話しかけられるのがイヤになり、「どうすれば話しかけられないのか?」を真剣に考えてみました。
1.服装を変えてみる
2.目つきを怖くする
3.話しかけないでオーラを放つ
1は、お店の制服があるのでNG。2は接客業としてあるまじき行為。
ということで3の話しかけないでオーラを放つことに。
これが意外と効果があるように思え、よしよしと思ったが、困っている人に対して、ここまでしなくてもいいのではないか・・と冷静になり、数日でオーラを解除。
それから年月が過ぎ・・。このご時世で、最近は誰からも話しかけられなくなり、少し寂しく感じていたところ、久しぶりに声をかけられました。
それは洲本市街で取材をした帰り道。
小雨が降る中、自転車に乗ったおばあさんがこちらに向かってきました。
「すみません、〇〇というお店を探しているのですが、ご存知ですか?」
「あぁ、そこなら知っていますよ。最近移転して・・・よければ案内しましょうか?」
「すみません、ありがとうございます」
そのお店には最近行ったので、自信満々におばあさんを連れていくわたし。
「ここを曲がればお店が見えますよ!」
と案内したものの、そこは空き地。
「あれ・・・?」
慌ててグーグルマップに頼り、調べてみると少し行き過ぎていたことが判明。
「本当にすみません、少し行き過ぎたようです・・」
「そうですか、ほんと案内してもらってごめんなさいね」
おばあさんは笑顔でそう言ってくださり、なんとか到着。
せっかく久しぶりに話しかけられたのに、しくじってしまった・・・。
間違ってしまったのが悔しく、また、歩かせてしまって申し訳ない気持ちがあふれる。
はじめからグーグル先生に頼っていればよかった・・。
今度は完ぺきな道案内をするぞ!
話しかけられなくなった反動で、誰かに話しかけられたい欲望がふえたわたしなのでした。